「マネジメント」

おはようございます。
日本BCPの妙中です。8月に入り、完全に真夏ですが、みなさん体調管理はいかがでしょうか。
夏と言えば、高校野球がはじまり、この暑い中、甲子園で熱戦を繰り広げている球児を見るだけで感心します。
今日は、高校野球にちなんで、10年ちょっと前に販売された「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」という本の中で、少しお話をしたいと思います。
ご存じの方もいるかもしれませんが、この本は約50年前に経営学の父と呼ばれるピーター・F・ドラッカーが書いた『マネジメント』という経営学の本を読んで、
女子マネージャーがマネジメントのノウハウを生かして野球部を甲子園に導くというお話です。
その中で、日々の仕事に生かせるのでは思うところから一つご紹介したいと思います。
野球経験の少ないマネージャーが練習メニューの作成をするように言われました。
そこで、部員は練習はサボるけど、試合はサボらないということから、練習メニューを作るうえで、「試合の魅力と何か」を分析し、「試合にあって練習にないもの」は何かを考えました。
結果、3つの要素に絞り込まれ、それは競争、結果、責任という3つになります。
一つ目に試合には他人と競争する魅力があり、緊張感や面白さがあります。一方、練習にはそれが少なく、自分との闘いという部分のほうが大きかったこと。
二つ目に試合には結果が出るという魅力があり、三つ目には試合中の選手には大きな責任が課されています。
この3つの要素を練習に取り入れるために、「チーム制」を導入して、お互いに競わせるような練習方法を導入しました。
これを日々の仕事に置き換えるとどうでしょうか。みなさんの日々の仕事は試合になっていますでしょうか。特にルーティーンワークが多くなり、慣れてくると日々の仕事が試合にはならず、練習のようになっている人も見受けられます。
日々の仕事を緊張感・責任感をもって取り組んでいるかどうかで結果は大きく変わってくるように思います。
私は管理部ですが、管理部のメンバーは営業とは違って性格的に体育会系でない方のほうが多いので、特に「競争」という部分はあまり意識している人は少ないように思います。
甲子園に出るような高校では100人以上も野球部員がいて、その中からレギュラーになること自体がかなり、厳しく競争に勝たないとなれません。
スポーツの世界はレギュラーになったり、日本代表になったり、プロになったりとかなり狭き門なので、大変なように思うかもしれませんが、会社という組織に入っても同じだと思います。
会社という組織で出世をしていくためには、同期にはもちろん先輩などにも勝ってかないと役職や給与もあがっていかず、仕事の幅を広げていけるチャンスも増えません。
会社なので、仕事上円滑にする部分はあるかと思いますが、この競争というものをしっかり意識しているかどうかで将来的に大きな差となって表れるかと思います。
さらに、ドラッカーの「マネジメント」に仕事を生産的なものにする方法がかかれており、それを練習の改善に取り入れていきました。
まず、練習方法を徹底的に分析をし、足りなかったもの、不要だったものが何かを洗い出し、それから出てきた改善案を練習に取り込み日ごとに練習を方法を変えていきました。
さらに、部員たちに練習方法を決めさせ、自己管理をさせるようにしたということです。
こちらも日々の仕事に置き換えるとどうでしょうか。
特にルーティーンワークなど常に改善案をもってより効率的で生産的な方法に変えて行ったりしていますでしょうか。
例えば、いままで手書きで行っていたものをエクセルで行ったり、エクセルで行っていたものをシステムを導入したり、作業の流れを改善して、余計な作業を減らして、生産性の向上とミスをしないような仕組みをつくることは可能です。
また、自分自身の仕事について「自己管理」はされていますでしょうか。
上司から言われたことだけをしたり、言われるのを待って仕事をしている人はいないでしょうか。
自己目標管理の最大の利点は自らの仕事をマネジメントできるようになることと記載されています。自己管理できるようになると仕事に対する動機付けをもたらし、仕事に対して責任感をもって取り組むようになります。
特にチームのリーダーにはチームの管理運営をまかせ、チームには何が足りないか、何をすべきかを決めて練習方法に落とし込む作業は個人、自分たちで決めさせました。
今日はかいつまんでお話をしましたが、日々の仕事も甲子園球児の野球の試合と同じと思っています。特に、競争、結果、責任というのがキーワードです。
ドラッカーのマネジメントは直接読むと読みにくいところがありますが、一度「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」を読んでみてはいかがでしょうか。

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